- 2025年10月23日
肺高血圧症の研究会で座長を務めました
肺高血圧症をテーマとした全国セミナー
2025年10月22日(水)に開催された「PAH Assist Treatment Seminar from KANSAI」にて、一般講演の座長を務めさせていただきました。
このセミナーは、肺高血圧症診療をテーマとした医療関係者向けの勉強会で、全国から400名を超える医療従事者がオンラインで参加されました。
今回は、肺高血圧症治療においての「患者さん支援」の重要性と、どのように行なっていくかが議論されました。
講演内容と登壇者のご紹介
一般講演では、尼崎総合医療センター 循環器内科 医長 堀田幸造先生が登壇され、膠原病内科との連携や、患者さんの生活を支える支援体制のご経験についてご講演くださいました。
特別講演では、神戸大学医学部附属病院 循環器内科 谷口悠先生が座長を務められ、慶應義塾大学附属病院 循環器内科 平出貴裕先生が登壇されました。平出先生は、慶應義塾大学附属病院での治療の実際や、併存疾患ごとの治療の工夫についてご講演されました。
肺高血圧症とは?(やさしく解説)
肺高血圧症は、何らかの原因で肺の血管が狭くなることにより、肺動脈の圧力が上がり、心臓の右側に負担がかかる病気です。これにより、全身に血液を送り出しにくくなったり、酸素の取り込みが悪くなります。
初期は「息切れ」や「疲れやすい」といった軽い症状が中心で、体力低下と誤解されることもあります。しかし進行すると心不全を起こし、日常生活に大きな影響を及ぼします。
近年は治療法の進歩により、長期的なコントロールが可能になりました。肺高血圧の原因は様々で、その原因や患者さんがお持ちの疾患ごとに治療が異なります。診断や治療、お薬の副作用についても専門的な知識が必要とされます。
もし「私もそうかもしれない」とご心配の方がおられましたら、一度かかりつけの先生にご相談してみてください。
現場での経験と地域医療への思い
現在、私ははりま総合医療センター 循環器内科で、肺高血圧症をはじめとする心臓疾患の診療を担当しています。治療だけでなく、患者さんが安心して継続できる環境を整えることの重要性を日々感じています。
地域の皆さまへ
2026年5月に開院予定のきぬたにクリニック 内科・循環器内科(姫路市飾磨区)では、高血圧・不整脈・動脈硬化・心不全などの循環器疾患をはじめ、生活習慣病や一般内科にも幅広く対応していく予定です。
これまで培ってきた循環器診療の経験をもとに、地域の皆さまに信頼される医療を提供し、専門的な知見を地域に還元できるよう努めてまいります。
今後も「ここに来てよかった」と思っていただけるような誠実で温かな医療を目指します。